2009年 04月 13日
上足と下足 |
日本では当たり前に玄関で靴を脱ぎ、下足から上足に履き替える習慣があります。
しかし戦前の日本では、土間という空間が大きくとられていて、田の字プラン(田の形に和室がある)に大きな土間が一般農家の住宅であった。土間では今で言うキッチンや農作業などが行われ、当然そこでは下足のままで、食寝はタタミという生活でした。
諸外国では、寝るときだけ靴を脱ぐという習慣が多く、故に下駄箱という収納がないのも普通です。ヌード雑誌を見てみても、日本のヌードは裸足がほとんどなのに対して、プレーボーイなどの海外ヌードでは、靴を履いている写真がほとんどです。それほど、靴を脱ぐという行為には抵抗があるのでしょう。
それが、最近の日本の住宅では玄関が徐々に大きくなり、玄関ほど狭くないが土間とまではいかない、どちらともつかないグレーな空間が生まれているように感じます。その用途は各家で違うと思いますが、個人的には縁側と似たような用途ではないかと感じています。
家に上げるまでは必要ないが、玄関で立ち話するのも失礼・・・ではどちらとも取れないような空間でも作っておけば便利だという具合です。
玄関で上足に履き替えるという行為は、そこから先はプライベートゾーンであることを意識させます。「お邪魔します。」と他人の家に上がる挨拶からも、気持ちを切り替えていることが分かります。
諸外国に比べて日本人は、他人に話し掛けることに抵抗を感じがちですが、そこには多少なりとも上下足分離と、そうでない国との住生活や精神の違いを感じます。
しかし戦前の日本では、土間という空間が大きくとられていて、田の字プラン(田の形に和室がある)に大きな土間が一般農家の住宅であった。土間では今で言うキッチンや農作業などが行われ、当然そこでは下足のままで、食寝はタタミという生活でした。
諸外国では、寝るときだけ靴を脱ぐという習慣が多く、故に下駄箱という収納がないのも普通です。ヌード雑誌を見てみても、日本のヌードは裸足がほとんどなのに対して、プレーボーイなどの海外ヌードでは、靴を履いている写真がほとんどです。それほど、靴を脱ぐという行為には抵抗があるのでしょう。
それが、最近の日本の住宅では玄関が徐々に大きくなり、玄関ほど狭くないが土間とまではいかない、どちらともつかないグレーな空間が生まれているように感じます。その用途は各家で違うと思いますが、個人的には縁側と似たような用途ではないかと感じています。
家に上げるまでは必要ないが、玄関で立ち話するのも失礼・・・ではどちらとも取れないような空間でも作っておけば便利だという具合です。
玄関で上足に履き替えるという行為は、そこから先はプライベートゾーンであることを意識させます。「お邪魔します。」と他人の家に上がる挨拶からも、気持ちを切り替えていることが分かります。
諸外国に比べて日本人は、他人に話し掛けることに抵抗を感じがちですが、そこには多少なりとも上下足分離と、そうでない国との住生活や精神の違いを感じます。
by kentikuron
| 2009-04-13 12:04
| 建築